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製本に挑戦してみよう! 自分で製本をする方法


本を作りたいと感じたときに気になることの一つに、製本をどうするかという問題があります。自分で作ってしまうか、それとも業者に頼むのか……。今回は、素人とプロが行う製本の違いは、どんなところにあるのかについて解説します。

自力で製本するメリット

自力で製本するメリットは、製本完了の締め切りを最大まで伸ばせること、安く作成できること、自分の好きなようにオリジナルの加工ができることなどが挙げられます。そのため、製本を含めて本を作ることを趣味と考えるような方なら向いているでしょう。自分で本を完成させることができれば、達成感も味わえるはずです。

自力で製本するデメリット

一方、デメリットは、一般の人には難易度が高いことです。よくある失敗としては、ホチキスがきれいに留められない、ページのズレが生じる、ページの大きさがまちまちになってしまう、表紙がきれいに貼り付けられないことなどがあるでしょう。
総じて言えば、どうしても雑でチープな仕上がりになってしまいがちです。1冊だけならまだしも、何冊も作るとなると手間が掛かりすぎて、ページ数の多い本を作るとなればさらにハードルが高くなります。

自分で製本を行うときに必要な道具と手順

 
製本自体は、やり方さえ知っていれば素人でも行うことは不可能ではありません。素人が作るなら無線綴じ・くるみ製本が比較的、手を出しやすいでしょう。

道具は歯ブラシ、糸のこ、大型クリップ、木工用ボンド、でんぷん糊などの接着剤、アイロン、背固めなどに使うホットメルトガンなどです。

作り方の手順は、まず印刷した本文ページを用意します。そのページをきれいに重ねてクリップで留め、背表紙にあたる側に糸のこで等間隔に切り込みを入れます。切込みを入れた背に歯ブラシで木工ボンドを塗った後、さらにホットメルトガンを使って背固めをします。次に表紙を作り、表紙と背固めして作った本文とをまたホットメルトを使って接着します。表表紙、背表紙、裏表紙の3面を1枚の表紙の紙でくるんで綴じれば出来上がりです。

と、原理は難しくないのですが、きちんと本が作れるようになるまでにはかなりの試行錯誤が必要でしょう。手先の器用さも求められます。

プロに製本を任せる場合、どんな違いがある?

今では、これまでの印刷製本の主流であった、オフセット印刷より簡易な方法で印刷ができる「オンデマンド印刷」という印刷方法があり、業者にデータを入稿すれば短時間で少部数からでも印刷をお願いすることができます。同様に、業者によっては、少部数の製本を請け負っているところもあります。

プロに製本を任せることによるメリットは、まず市販されている本と変わらない美しい仕上がりが望めることです。業者に任せることになれば当然、自分自身に手間は掛かりませんし、納期を設定すれば、スケジュール管理もできます。また、本の用途やページ数に応じて無線綴じ(糸や針金を使用せず、糊で綴じるやり方)、中綴じ(紙を二つに折り、山の部分を針金で綴じるやり方)など、最適な製本の仕方についてアドバイスをもらった上で選択することも可能です。
業者なら100冊単位のように、大量の製本も依頼することができますし、用紙サイズに応じた面付け(ページの順番が正しくなるように、配置をすること)もお願いすることができます。さらに、印刷とセットで製本まで任せることができれば、より完成度の高い本を作ることができるでしょう。

ただし、デメリットとしては自分で製本する場合と比べて多く費用がかかること、少ない冊数では対応してもらえないケースがあることなどが挙げられます。要望だけを伝えてプロに任せてしまうほうが、はるかに楽であることは間違いありません。

プロが行う製本の方法って?

では、業者に依頼した場合、製本はどのようなプロセスで行われるのでしょうか。

まず、印刷された用紙の余白を、機械で裁ち落とす断裁を行います。次に、断裁された用紙を、折り機という機械を使って、本の1ページ分の大きさになるように折り畳みます。例えば1枚の紙を半分に折り、さらに半分に折ると、裏表で合計8ページ分が出来上がります。これを折り丁(おりちょう)と呼び、折り丁を順番通りにいくつも重ねて背を綴じると本の形になります。ちなみに、印刷された折り丁を1冊になるようページ順に集める作業は、丁合い(ちょうあい)と呼びます。

背を綴じる際に、中綴じという綴じ方では、この折り丁の真ん中の折り目を針金(ステッチ、ホッチキス)で留める作業を行います。そして表紙を付けて本の形になったところで、針金で留めた背以外の三方を断裁し(三方断裁)、表紙と中のページの大きさを全てそろえて本として完成させます。

一方、無線綴じという綴じ方では、折り丁を重ねて背の部分を糊で綴じます。中綴じとは折り丁の重ね方が異なり、真ん中の折り目を合わせて重ねていくのではなく、折り丁と折り丁をそのまま並列的に何組も上に重ねていきます。
その後、無線綴じでは、糊が付きやすいように丁合いした用紙の背の部分を削った後に、糊を付けて固定し、表紙(裏表紙、背表紙とセットになったもの)で中のページをくるむように貼りつけ、最後に三方断裁を行えば無線綴じの本が完成です。

プロが行う製本は、簡単に説明すれば以上のような工程で行われます。最近では、オンデマンド製本機と呼ばれる機械や製本ラインがあり、一連の工程を簡単に、正確かつ短時間で行うことができるようになっています。

今では、製本は印刷と同様に、気軽にプロに依頼できる時代です。まずは自分の思い描いている本が業者で作れるかどうか、調べてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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