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印刷に現れる「ゴースト」とはどんな現象?

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「ゴースト」と呼ばれる印刷不良があることをご存知でしょうか。印刷結果に突如現れるちょっと不思議なその現象はどんなもので、何が原因で生じるのか……印刷におけるやっかいなゴーストについて解説します。

印刷不良にはどのようなものがある?

印刷の際に意図せずに起こる印刷不良には実にさまざまなものがあります。代表的なものには、ベタ面などに白い小さな点々が発生するピンホール、印刷されるはずの色が抜け落ちたように印刷されない脱刷、版の見当が合わない見当ズレ、印刷インキが乾いていない状態の紙を複数枚重ねたときにインキの色が映ってしまう裏移りなどがあります。
また、今回説明するゴーストという現象も印刷不良の一種になります。

印刷物に現れてしまうゴーストとは?

ゴーストとは、印刷データにも版にもないはずのぼやけた絵柄や帯状のムラ、意図しない濃淡差が印刷物に現れる現象のことです。ゴーストはお化け、幽霊のことで、印刷したときに起こるはずのない印刷結果になることから、この呼び方が定着しています。

ゴーストが出てしまう原因は?

ゴーストは、インキングローラを用いる印刷機で、インキ量のバランスが崩れることで発生します。簡単に言えば、ローラからの版面へのインキの供給量が、必要とされる消費量に追いつかない場合にゴーストが出てしまうのです。

ゴーストが出やすいのは、例えばベタや平網の絵柄に白抜きのマドが作られている原稿の場合です。印刷した結果、ベタ、平網の部分に、白抜きマドの形のぼやけた絵柄や、想定よりも濃い部分がゴーストとして現れます。
同じく、インキが流れる方向に白(絵柄なし)の部分と、ベタなどの高濃度の絵柄が隣接している場合にもゴーストが出ることがあります。

これらは要するに、白と高濃度の絵柄が続くことでインキ供給量が急激に変化し、絵柄部分を刷るときに十分な量のインキが供給されなくなることが原因と考えられます。

また他にも、ローラの表面の水がインキを反発してしまったり、乾燥する時に発生するガスの影響がゴーストの原因になってしまうこともあります。

ゴーストを回避するには

このゴーストを回避、または目立たなくするために、印刷会社ではデータの修正、印刷方法、インキ、給水量、添加剤、インキ着けローラの調整などを行います。

中でもゴーストを軽減するためによく利用されるのが「捨てオビ」を使う方法です。捨てオビとは、印刷の仕上がりに影響しない反面の外側部分に、本来は印刷する必要のないベタのオビを印刷することです。

この捨てオビを設定すると、インキの需要と供給のバランスが一定に保たれ、ゴーストの発生を抑制することができます。
これ以外の方法については、非常に専門的で、それぞれの印刷会社ごとのノウハウがあるというのが実際のところです。

ゴーストの回避や軽減は、印刷品質を一定に保つために欠かせないタスクの1つです。ネット印刷ドットコムでは、こうしたゴーストをはじめとする印刷不良が起こらないよう、常に細かい調整や対策を行っています。

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