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凸版印刷以外にも種類がある? 印刷の種類と特徴

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凸版印刷、平版印刷、オンデマンド印刷など、印刷にはいろいろな種類があります。名前は聞いたことがあっても、それぞれの特徴や違いについてはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は代表的な印刷方式を取り上げて、それぞれの特徴や主な用途について解説していきます。

凸版印刷(活版印刷・フレキソ印刷)

凸版印刷は版の凹凸を利用する印刷法の一つで、印刷インキが付着する画線部を凸、付着しない非画線部を凹にして、紙にインキを転写します。その原理は印鑑と同じだと考えればわかりやすいでしょう。

凸版印刷による印刷は鮮明でひずみが少なく、とくに文字中心の印刷物に適しています。日本では1971年までは、凸版印刷の一種である活版印刷が広く使われてきました。新聞、雑誌、書籍などの印刷物は、この頃まではほとんどが活字の版を使う活版印刷で刷られていました。
しかしその翌年、平版印刷にトップの座を奪われると凸版印刷=活版印刷は徐々に衰退していき、現在では一般的な出版物にこの方式が用いられることはほとんどありません。それでも凸版印刷に独特の魅力を感じるデザイナーは少なくなく、今でも名刺やショップカード、本の表紙などに採用されることもあります。

また、フレキソ印刷と呼ばれる、樹脂素材やゴムでできた版を使用する新しいスタイルの凸版印刷は現在でも使われています。主に水性インキと、柔軟で弾性のある版を用いて、厚紙やダンボールを含む紙、プラスチックフィルム、布などに印刷する際に選ばれています。水性インキを使うので環境に優しく、インキ供給に用いるアニロックスロール(金属製)を交換することで画質の調整が簡単にできるという特徴があります。

凹版印刷(グラビア印刷)

凸版印刷とは逆に、凹状にくぼんだ部分にインキを詰めて、凹部を画線部として紙にインキを転写します。凹版印刷は微細な線や濃淡を表現するのに向いた方式で、そのため紙幣や切手、パスポートなど偽造防止のための細かいデザインが施された印刷物によく使われています。

また、凹版印刷の一種であるグラビア印刷は、細かい多数の凹点で構成された版(シリンダ)を作って、回転式の印刷機で印刷する方式です。写真の再現性が高く、印刷速度が速いため大量部数の印刷に向いていて、現在では食品のパッケージや建材などへの印刷によく用いられています。

かつて雑誌では本文は凸版印刷で、写真のページはグラビア印刷で印刷されていたため、巻頭や巻末などの写真が掲載されているページを「グラビア」と呼ぶようになりました。現在でもこの用語は使われていますが、本文ページ、写真ページのいずれも、ほとんどがオフセット印刷で印刷されています。

平版印刷(オフセット印刷)

版に親油性の部分と親水性の部分を作って水で湿らせ、親油性の部分にだけ残った顔料油性インキを紙に転写します。平版印刷という名前は、版にほとんど凹凸がないことを表しています。現在、新聞、雑誌、書籍、ポスター、カレンダー、広告などあらゆる印刷物に採用されている、最もポピュラーな印刷方式です。

平版印刷の代表はオフセット印刷です。この2つはほとんど同義の言葉として使われることも多いのですが、オフセット印刷は版についたインキをゴムや樹脂でできたブランケット(転写ローラー)にいったん移し、そのブランケットを使って紙などに転写する方式のことを指します。オフセットという名前は版と用紙が直接触れないことを意味しています。

孔版印刷(スクリーン)

インキが通過できる小さな穴の集合を画線部、インキ遮蔽層を非画線部として、小穴からインキを押し出すことで穴の形そのままに印刷する方式です。馴染みのあるところでは、ガリ版印刷(謄写版)やプリントゴッコなども孔版印刷です。

また、孔版印刷の一種であるスクリーン印刷では、版にポリエステルなどの合成繊維やステンレスなどの金属繊維で織ったものを使用します。布、皮革、ガラス、プラスチック、金属など非常に多様な素材に印刷できるのが特徴で、スクリーン印刷は商業美術、生活用品、工業製品などへの印刷に幅広く使用されています。

オンデマンド印刷

版を使用せず、パソコンで作成したデータを高細密のトナーを有するオンデマンド印刷機に送ってダイレクトに印刷する方式です。ただし、オンデマンドとは本来、必要なときに必要なだけ印刷をするという意味の言葉です。そのオンデマンドの印刷のやり方の一つに、トナー方式印刷があると言った方が正確でしょう。

オンデマンド印刷は小ロット、短納期の要望に対応可能な印刷方式です。現在、多くの企業・個人の消費者に利用されていて、インターネットの拡大とともに普及してきました。

印刷技術は進歩し続け、現在では上記のようなさまざまな種類の印刷方式が生まれています。それぞれの特徴や違いを知っておくと、印刷や印刷物に対する理解も深まるでしょう。また、オンデマンド印刷に代表されるような新しい印刷のトレンドにもぜひ注目してみてください。

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